G-40MCWJEVZR 12月, 2024 - おひさまの図書館

2024-12

世界文学旅行

『2666』の著者、逝去した旗手『チリ夜想曲』ロベルト・ボラ―ニョ

ピンチョンとあそこまで格闘した私ではあるが、ロベルト・ボラーニョに関しては詩的な文体以外は許容範囲、好意的な感じもする。冗長とポストモダン気味、そして私には価値を見出しづらい詩情性ではあるものの真摯に生きて、書いた気がする印象が個人的には結...
世界文学旅行

『百年の孤独』の後に書かれた『純真なエレンディラと邪悪な祖母の信じがたくも痛ましい物語』G・ガルシア・マルケス

本作はノーベル文学賞作家ガルシア=マルケスの醍醐味を直接知る一冊というよりは、文学史に燦然と輝く長編『百年の孤独』の作家が発表した複数の短篇集の中から選りすぐった編纂を元に語るその作家性、それを披露する解題と解説の文学研究者の一冊、という感...
世界文学旅行

『ヒョンナムオッパへ』ってどういうタイトル? 現代韓国に渦巻くフェミニズムと輝かしい商業性

韓国はフェミニズムを映す虚構創作が多く目につく、しかも商業的を含め成功が目立つ、これは単純に素晴らしいことだ。 2024年にノーベル文学賞を受賞したハン・ガンの『菜食主義者』にも感じた、韓国の普遍的な男尊女卑や社会性、映画『カンナさん大成功...
まとめ

子供のころに欲しかった地図「世界文学旅行」

世界文学、という言葉はグローバル社会の今、死語かもしれません。テクノロジーが進化する、1年前、3か月前はどんどん昔になっていくこの時代に、10年前の20年前の作品や技術をありがたがるって、すでにおかしな文化と化しているのかもしれません。  文章や物語は国境や文化、時代を超えられないのか?