G-40MCWJEVZR 5月, 2024 - おひさまの図書館

2024-05

本筋

文芸読書というモラトリアム、あるいは言語全般の価値という空想

労働と資産形成、筆致と創作性について、悩んでいました。働きながらの読書に、ハズレが混じって不安が膨らみ、五月最後の投稿はドーピングを使っても通常土曜からまさかの火曜までずれ込みましたが、四月と五月の振り返りが出来て個人的には最終満足。
現代国内

現代女子の失恋からの立て直し=貯蓄、コツコツ可愛い節約生活『派遣社員あすみの家計簿』青木祐子

人生初書評に引用させて頂いた本作、やっと原作小説読みました。結婚詐欺により口座残高が427円になった主人公が、友人の助言に従い、自炊や節約、日雇いバイトや派遣労働に勤しむ日々。 ガツガツ働く、コツコツ貯める、いつもここから始められる人生の豊かさと個人の力強さの清々しさが私は好きですし、本作には節約生活を彩る可愛らしさがあるのも好み。 楽しく読めます。
文芸

入門にも復習にも優しい上下巻のあっさり三国志『諸葛亮』宮城谷昌光

読書ジャンルの偏りは、隔てりなく読んでいるつもりでも自然と生まれていて、個人的には昔から好きだった歴史小説も、社会人が読書を再開させて読書ブログを開設して以降の近年読んだのは本作のみとなっている。いつか諸々が落ち着いたら読みたい気持ちはあっ...
世界文学旅行

言語芸術への敗北と到達『双眼鏡からの眺め』イーディス・パールマン

本作の翻訳版の初版は二〇一三年五月、私は時期的にその少しあとぐらいまで読書をしていたのかなと思う。当時私が本著を手に取ったのは題名と装丁が素敵だったから程度の選択で、正直に言うとその時の私はこれを読み終えずに図書館に返却した。 本著は三十四...