G-40MCWJEVZR 2月, 2024 - おひさまの図書館

2024-02

本筋

文芸難民の社会人に告ぐ

当ブログをXのアカウントと連動して一か月足らず、ブログ単独では読んでもらえなかった数々の方に認知読んで頂けたスタート月間となりました。従来から親交があった方々は、資産運用や資産形成の面でおいての興味関心で繋がった方たちであり、文芸読書とは何...
文芸

80歳でなお加速する作家、成長し続ける物語『クロコダイル路地』皆川博子

皆川博子の作品を読んだ後には、濃密で圧倒的な一つの人生や物語の跡だけが残る。 つまらない?とんでもない!
文芸

中年男性の人生の色気『黄金列車』

佐藤亜紀さんは私にとってだいぶ特別な作家さんなので、今回はだいぶ長いです。今月頭に読売文学賞を受賞された最新作「喜べ、幸いなる魂よ」(2022)が先月1/23に文庫化と知り、ポチりました!
文芸

才能で”書けてしまう作家”の短篇集『掌に眠る舞台』小川洋子

小説家の技術を感じさせる作家に佐藤亜紀が浮かぶとすれば、小説家の才能で浮かぶのは著者だ。  小川洋子の魅力はまずモチーフ選びにあるし、豊かなそれを例えば実写化するよりも素敵に仕上がる文章で書きあげる所で、ああ、いい小説家だなあと思う。 どう...
文芸

『丸の内魔法少女ミラクリーナ』村田沙耶香

『コンビニ人間』であれだけの完成度とテーマ性を誇った作者の作品の中でも、ひときわ目を引いた本作を図書館の本棚で見つけた時は嬉しくてすぐに手を取った、そのあとで『コンビニ人間』を先に読んで、なんて素晴らしい作品だろう、と感激した私は次に読むの...
文芸

社会に馴染む私の達成、人間のマニュアル『コンビニ人間』村田沙耶香

近年の芥川賞受賞作の中で、商業的にも本質的にも貢献度が高いイメージが本作にはある。ブログ開設初年度は、私にとって十年ぶりに文芸読書を再開した年になるのだが、その開始直後にすぐに読んだ本作にはそれだけの知名度があるし、影響力もあっただろう。 ...
文芸

芥川賞作家が描く閉じた世界の綺麗な家族『星の子』今村夏子

家族と読書の悲しみや可笑しさ、愛おしさやままならなさを強く感じる一作。 過去に書いた記事を読み直すと、筆致も足りないし編集もどうなんだろうと感じることが結構あるが、本項の締め方などは結構好きで、それを引き出すのは間違いなくこの家族でその読書...