G-40MCWJEVZR 3月, 2025 - おひさまの図書館

2025-03

文芸作品

現代においても小説家の才能は文学より軽いのか?『骨狩りのとき』エドヴィージ・ダンティカ

歴史の勝者が書き上げてきたものの裏側にある本質や私的な物語による祈りというモチーフを文学は好きだ。 個人的に「トルヒーヨ時代のドミニカ共和国におけるハイチ移民労働者の掃除的虐殺」「骨狩りというタイトル」などの外側の予備知識やイメージから本作...
偏愛評価

18世紀パリの金融おとぎ話に感じる凄味『金の仔牛』佐藤亜紀

2025年最初の佐藤亜紀作品は18世紀初頭のパリを舞台に、三大金融バブルとも数えられるミシシッピ事件(1720年フランスのパリで起ったアメリカ植民会社にまつわる金融投機破綻)を題材に、可愛らしく分かり易い童話的なキャラクター人形劇とそのト書...