(2023年)
あのマリオが動いてる!しかもチープじゃない!!
配管工という負け犬感、間抜けな弟を持つ気の良い兄、馬鹿にしてくる他者、という底辺から始まるのはアメリカ映画のテンプレを小気味よく使った上手い作り。
確かにオーバーオールは労働者の服装だし、彼らは配管から出てくるが、記号的キャラクターとしては知っている彼らのことを、私は何も知らなかったのだと知る。
これはそんな彼らのスタンダート物語、という導入は良いし、やはり全編に渡って映像美と映像作品としての抜け目なさが目立つし、テンポが良い。周りからも家族からも馬鹿にされ、「なぜせっかく入った会社を辞めた?しかも弟を道連れにして?」と父親に言われる長男・マリオ。
兄弟の仕事や親子関係などの時系列部分に多くの説明は割かれません。
この部分がもう少し掘り下げてあったらなと思うばかり。子供向けアニメーションであっても重いテーマを胸に届くままに描き切る作品性がハリウッド的なお家芸であると思うのに、その底力がなかったことは残念。
任天堂とイルミネーション(「怪盗グルー」「ペット」ほか)の共同制作、脚本はマシュー・フォーゲル(ミニオンズフィーバー(2020)、レゴ(R)ムービー2(2019))と上田誠、映画は詳しくないので背景は語れません、これから詳しくなれたら…😶
地下の配管が破裂し大混乱のブルックリンへ向かい、異世界に迷い込むマリオとルイージ。
「最高の結婚式を楽しみにしていろ、野郎ども!!」
敵役のクッパの可愛らしさも必見。快活で能力のあるピーチは勇ましく、人物造形の上手さが随所に見受けられます。マリオの世界観や設定があまりわかっていない私にも優しいです。
怖がりだけど兄の誇りを忘れないルイージと、愛らしく憎めないクッパなどでしっかり笑いを挟む作りもお見事。可愛い子供時代、ベビーマリオとベビールイージまで見れます。完全に可愛いです。
ドンキーコングの集落やマリオカートまで使って総動員のワクワクを見せてくれますが、トップスピード的なアクションが何個か続くのでインフレし、中だるみした後、少しの感動を挟んで唐突に終わります。中盤以降の尺の計算はもう少ししても良いかなと思うし、創作的なテーマ消化としては少し弱い。子供向け映画として、安心してみられる笑いや可愛らしさ、悪人過ぎない所やフィクションとしての安定感は評価できますが、オールド世代が多いだろうこの材料を使っているならば大人の鑑賞に堪えられる感動がもう少しテーマ的に盛り込めても良かったかな、と多少残念。
しかし前半の滑り出しと、世界観を映像としても設定としても使い切ってフルに作った作品コンセプトは素晴らしく、アメリカ映画制作のテンプレをこれでもかと盛り込んで「マリオ」を料理した意味では及第点以上。この魅力的な世界観に遊びに行けたUSJはそりゃあ満員御礼だったのだろうなと過去を思いだします。任天堂コンテンツの可能性、価値の埋蔵に改めて感服。
製作費1億ドルに対し、興行収入は13億ドル。日本でも135億円を突破、2023年映画の中で1位とか。任天堂は過去の映像化失敗でを映画化のライセンス供与に慎重になっていたらしいですが、新たなコンテンツビジネスへの挑戦は大成功の様相。株主としてもうれしすぎる。観られてよかったです。
ラストは地下で孵化しそうなヨッシーのたまご、続編に乞うご期待ですね。
prime Video、1作目から当たりです🤭
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