世界文学旅行 打倒する惑星の大きさ、人類のための形式 革新の価値が高いアカデミズムと、確信の価値が高い読者評価② 一区切りつきましたピンチョンとポストモダン。これにて世界文学旅行、2地域目のアメリカ、いったん終了です。 まさかの足掛け3か月で5記事、文字数は考えたくありません。でも色々見えてきたものがあり、大変でしたが面白かったです。パワーズも知らなけ... 2025.08.15 世界文学旅行文芸海外作品
世界文学旅行 最も売れたポストモダン小説?『競売ナンバー49の叫び』革新の価値が高いアカデミズムと、確信の価値が高い読者評価~ピンチョンとは何だったのか?① 世界文学旅行2地域目として、米国・リチャード・パワーズを続けて2冊読み考えてきて、特にアメリカにおける近現代文学に少し詳しくなれた気がするが、過程の文脈の中で何度も出てきたトマス・ピンチョンを避けて通れなくなってきた。 前回あれほど扱ったピ... 2025.07.31 世界文学旅行文芸海外作品
世界文学旅行 ピンチョンの否定性とパワーズの再構築『重力の虹』③ 物語の未来への異なる答え、世界を知りえない時代の語りの戦略。終末的世界観と希望的連環、陰謀と憧憬、ポストモダンが破壊した語りをどう再生するのか、小説に世界を変える力はあるか?ポストモダンの金字塔とポストポストモダン的作家の作品を読み比べなが... 2025.06.27 世界文学旅行文芸海外作品
世界文学旅行 冗長感動小説『わたしを離さないで』を思い出すつまらなさ、植物小説と気候文学で見る『菜食主義者』と『オーバーストーリー』リチャード・パワーズ② 十年ぶりのリチャード・パワーズとして前回『囚人のジレンマ』を読んだが、個人的に趣味ではないポストモダンについて考えたり、パワーズの作家性に不安になったりしながら、今回は二冊目。 私の杞憂をあっさり覆しながら、主題や志向性が文学性にとっていか... 2025.06.04 世界文学旅行文芸海外作品
世界文学旅行 私が愛する文学性と構造上のポストモダン『囚人のジレンマ』リチャード・パワーズ 世界文学旅行企画、第二弾はみんな大好きアメリカ!! 本当に好き?現代の中心地なだけで、私はあまり好みではない、でも20歳前後に『エコー・メイカー』を読んで面白かったパワーズは印象的だったので、今回彼の作品の中から『囚人のジレンマ』を読んだら... 2025.05.18 世界文学旅行文芸海外作品
世界文学旅行 現代においても小説家の才能は文学より軽いのか?『骨狩りのとき』エドヴィージ・ダンティカ 歴史の勝者が書き上げてきたものの裏側にある本質や私的な物語による祈りというモチーフを文学は好きだ。 個人的に「トルヒーヨ時代のドミニカ共和国におけるハイチ移民労働者の掃除的虐殺」「骨狩りというタイトル」などの外側の予備知識やイメージから本作... 2025.03.14 世界文学旅行文芸海外作品
世界文学旅行 文芸への信頼と彼の文学が目指すもの『ラ・カテドラルでの対話』マリオ・バルガス・リョサ 私のブログを読んでくださっている方はご存じかと覆いますが、私は著者が好きなので、今回もほめちぎっていますが、それはなぜなのか、手放しの評価感想は私は元居ません。 好きな作風や、主題の扱い方や傾向、その作家の存在価値と読者にとっての読書自体が... 2025.02.27 世界文学旅行文芸海外作品