文芸 国内外での受容のされ方、社会的関心と時代性テーマ、カテゴライズのジレンマ『黄色い家』川上未映子② 平成から始まった芥川賞の潮流とも思える女性作家の流れを汲みつつ、海外活躍までさりげなく果たしていることが分かった川上未映子。 最新長編の『黄色い家』話題にもなりましたから題名をご存じの方も多いのではないでしょうか、こちらも新聞連載、くしくも... 2025.10.15 文芸現代国内芥川賞
文芸 文体と虚構性の異才と古典性入門『乳と卵』『すべて真夜中の恋人たち』川上未映子① 2020年の宇佐見りんを2003年受賞の綿矢りさ・金原ひとみの系譜で思ったけれど、その間にあったのが2007年の川上未映子で、受賞時は31歳で年齢的な話題にはならなかったが美人で見栄えが良かったし、デビュー作がちょっと変わっていたから印象的... 2025.10.08 文芸現代国内芥川賞
文芸 芥川賞作家が贈る癒し系小説『水車小屋のネネ』で出世した津村記久子の先行き② 芥川賞作家は、この時代に何を描くのか。 これもまた、現代においての本企画や該当作家に求められる問いかもしれない。 現代文芸に求められる癒し系要素、社会的な悲しみや禍根に対する文学や虚構性の癒しや祈りの要素、そこに結びつくところに生まれる魅力... 2025.09.24 文芸現代国内芥川賞
文芸 「愛しいはずの染色体をグレープフルーツで破壊せよ!」世俗的な私にそもそも小川洋子が読めるのか?『妊娠カレンダー』『耳に棲むもの』 芥川賞で日本文学が読めるのか?④ 日本的な純文学における文学性とは、私の個人的なイメージは先週扱った宇佐見のような狭さと純度の慟哭やうじうじなのだし、世界文学的な意味でも広さと社会的な主題にあると思っているのだが、そこにくると小川洋子は文学なのか? 著者の得意とする文学性が... 2025.09.10 文芸現代国内芥川賞
文芸 自分にしか書けないものが書けるようになるまで『かか』『くるまの娘』宇佐見りん 芥川賞で日本文学が読めるのか?③ 芥川賞で日本文学が読めるのか? 第三弾は、若干21歳で受賞した宇佐見りん。 私は過去記事で『推し、燃ゆ』を読んでいますが、推しという社会派テーマを扱ってなぜかこだわった発達障害が著者の最大モチーフかと思い、狭い範囲で書けた作品で受賞したのだ... 2025.09.03 文芸現代国内芥川賞
文芸 書くべきを持たない日銭数えの節度『むらさきのスカートの女』『こちらあみ子』『木になった亜沙』今村夏子、芥川賞で日本文学が読めるのか?② 「芥川賞で日本文学が読めるのか?」芥川賞企画がスタートしまして、初回は村田紗耶香さんと歴代30年ほど振り返って読みたい作家を抽出した一覧まとめを行いました。 二回目は今村夏子。個人的に『星の子』が結構面白かったので期待していたのですが、今回... 2025.08.27 文芸現代国内芥川賞
まとめ 芥川賞で日本文学が読めるのか?①初回は歴代まとめと『コンビニ人間』村田紗耶香と映画化『消滅世界』から最新長編 日本文学の魅力とは何か? そもそも、日本文学って存在するのか? 海外文学好きの私はラテンアメリカ文学、アメリカ文学を読んできて、ふとそんなことを思いました。そもそも文芸の多くを文学と呼称するのも個人的に苦手なのですが。 日本の真面目な文芸と... 2025.08.24 まとめ文芸現代国内芥川賞