文芸 未知の楽園と運命のロジック『喜べ、幸いなる魂よ』佐藤亜紀 存外ファムファタールものは戯曲性が高いから、創作ではよく愛されてきた。 運命の女に翻弄される男の物語。まずモチーフとして魅力的なヒロインが生まれる、そんな女に振り回される男の人生はそれだけで波乱に満ちたストーリープロットになる。つまり物凄く... 2024.04.27 文芸現代国内
世界文学旅行 カズオ・イシグロに感じた軽薄さの正体『わたしを離さないで』間違いなく傑作 ブッカー賞・ノーベル賞受賞作家の代表作、そして傑作なんでしょう、私も感動しました。しかし非常に複雑。これを大声で素晴らしいと言える人、すごいな純粋に。それほど退屈で、完成度が高く、疑問符が残る作品。ある意味でこのつまらなさは日本の純文学的なことなのかも? 2024.04.13 世界文学旅行文芸海外作品