文芸作品 「ザリガニの鳴くところ」2年連続米国で最も売れた小説、という触れ込み 全般的に物凄く魅力的な作品に仕上がっている。特にこの生命力と、作品性の豊かさは目を見張るものがあるし、ある死体の発見からクライムノベル的なフーダニットが存在するが、本作のリーダビリティは圧倒的に主人公の少女カイアが親に捨てられ、兄弟にも逃げ... 2024.10.08 文芸作品海外作品
文芸作品 作家がその人生に見出した虚構性「たんぽぽのお酒」で思い出す「無声映画のシーン」 レイ・ブラッドべリ、フリオ・リャマサーレス まず題名に惹かれて「たんぽぽのお酒」を読んだ。 著者はレイ・ブラッドベリ、米国のSF作家として代表作の「華氏451度」や「火星年代記」などで有名なので、名前は見知っていたが著作を読むのは初めて。 私は読中、かつて読んだフリオ・リャマサーレ... 2024.10.05 文芸作品海外作品
文芸以外 【図書】「クリスティを読む!」大矢博子 日本の近現代のミステリーの親しまれ方は、図書室のシャーロックホームズだったり、名探偵コナンや金田一少年の事件簿だったりのアニメや漫画による広く浅くであったり、連続ドラマによる刑事物や2時間もののサスペンスやその原作、小説でも東野圭吾や宮部み... 2024.10.01 文芸以外
映画ピックアップ 【映画】若手スターの台頭と成否、チョコに込めた想いが”彼”に繋がる「ウォンカとチョコレート工場のはじまり」80点 「Wonka」(2023) チョコレートによる汚職は面白かったし、やはりまずは映像美、これは間違いなく素晴らしくて、主役のウォンカも華があって世界観は良し。しかしミュージカル映画としての圧巻や、夢や希望の明るさがテーマの作品性にしては楽しさ... 2024.09.28 映画ピックアップ
【映画倉庫】 【映画】ジョニー・デップの打率、映画作りの面白さ「ネバーランド」→「チョコレート工場の秘密」>>>>>>>「チャーリーとチョコレート工場」 「チャーリーとチョコレート工場」(2005)はお金と技術をかけて大衆の期待を盛り上げてジョニー・デップを使っても、こんなにもつまらない映画が作れるものなんだな、ということを教えてくれた驚きの映画だったが、1971年版の「チョコレート工場の秘... 2024.09.24 【映画倉庫】
文芸作品 「マジカルグランマ」までの距離 柚木麻子 「物語には主人公の成長が必ずしも必要ではない、主人公が成長しなかったとはいえ、本作がつまらないとは言えない」みたいな文章をかつて読んだことがあるが、うじうじするそれを美徳とするような古風な純文学などはそうかもしれないが、紆余曲折あるはずのプ... 2024.09.21 文芸作品現代国内
映画ピックアップ 【映画】ジョーカーと死刑制裁、闇が光に変わる「ダークナイト」96点 (The Dark Knight)(2008) 「誰もお前にジョーカーは売らない。お前はルールを守る正義の味方、だがジョーカーは正反対。恐ろしくて裏切れない」(奴を捕まえる方法はただ一つ。分かっているはずだ、マスクを脱げば、奴から現れる) ... 2024.09.18 映画ピックアップ