文芸作品 アンソロジー・ダービー『覚醒するシスターフッド』アトウッド、柚木麻子、桐野夏生、サラ・カリー、キム・ソンジュン マーガレット・アトウッドを筆頭に、柚木麻子、桐野夏生、サラ・カリー、キム・ソンジュンなど、女性作家を集めてシスターフッドのテーマのもとに編成されたアンソロジー。ただ感想を羅列するだけでは面白くない為、競争させてみました。あなたの順位はどうでしたか? 2024.11.07 文芸作品海外作品現代国内
海外作品 「老いぼれを燃やせ」時代のテーマを見つけ出す才能『誓願』マーガレット・アトウッド 『侍女の物語』『誓願』『老いぼれを燃やせ』と読んできて、私はこの作家が好きだと思ったし、その理由はテーマ着眼とその創作性、そして向上性と成長がある。小説家の技術は文章と創作技術だと思うが、才能で言うとテーマ着眼は外せないと思うし、著者はその... 2024.11.03 海外作品
文芸作品 アジア人女性初のノーベル文学賞受賞作家の描き出す地域性、その社会「菜食主義者」ハン・ガン 韓国をぶっ壊せ! 告発はそれ自体、生きづらさを描くことが文学?アジア人女性初のノーベル文学賞作家が描いた前時代的な韓国、『菜食主義者』『回復する人間』を読みました >菜食主義者ビギナーのヨンヘから始まる彼女を巡る精神疾患を普遍的なテーマとして描き、自省する姉の視点は文学になりうる 2024.10.26 文芸作品海外作品
文芸作品 テーマ・モチーフは色褪せない「高慢と偏見」「侍女の物語」オースティン、アトウッド ある日突然、主人公の女性は仕事も預金残高も奪われ、両足を失った気分になる。 預金残高は最近親者となる男性の所有財産に移るだけだったから、主として彼女の財産を得た夫は何でもないじゃないか安心するようにと彼女を抱きしめたが、主人公は既に強い違和... 2024.10.22 文芸作品海外作品
文芸作品 体制・逃亡者・村人、二十世紀的なモチーフの中に生きる”私たち”「狼たちの月」「密やかな結晶」フリオ・リャマサ―レス、小川洋子 スペイン内戦は1936年7月から1936年4月の間に、スペイン第二共和国政府に対して将軍が率いた陸軍によるクーデターから始まったスペイン国内の抗争。反乱軍の勝利に終わり、独裁政権の樹立へと繋がる。そうした大きな歴史の流れの中に見えなくなって... 2024.10.12 文芸作品海外作品現代国内
文芸作品 「ザリガニの鳴くところ」2年連続米国で最も売れた小説、という触れ込み 全般的に物凄く魅力的な作品に仕上がっている。特にこの生命力と、作品性の豊かさは目を見張るものがあるし、ある死体の発見からクライムノベル的なフーダニットが存在するが、本作のリーダビリティは圧倒的に主人公の少女カイアが親に捨てられ、兄弟にも逃げ... 2024.10.08 文芸作品海外作品
文芸作品 作家がその人生に見出した虚構性「たんぽぽのお酒」で思い出す「無声映画のシーン」 レイ・ブラッドべリ、フリオ・リャマサーレス まず題名に惹かれて「たんぽぽのお酒」を読んだ。 著者はレイ・ブラッドベリ、米国のSF作家として代表作の「華氏451度」や「火星年代記」などで有名なので、名前は見知っていたが著作を読むのは初めて。 私は読中、かつて読んだフリオ・リャマサーレ... 2024.10.05 文芸作品海外作品