文芸作品 「喜べ、幸いなる魂よ」佐藤亜紀 当ブログでも1.2を争う人気ページの作者様の2冊目。予備知識なくても誰もが楽しめる、従来の著者の作品には絶対言えない感想を読み返していて自分が1番驚きました。重さと暗さの「黄金列車」に対し、軽さと明るさの本作、著者の幅と力強さの豊かさをぜひ味わってもらいたい。 2024.04.27 文芸作品現代国内
文芸作品 現代の小説家の価値 畑野智美「大人になったら、」「若葉荘の暮らし」 35歳のカフェ副店長の日々と、40歳以上の独身女性が暮らすシェアハウスでの日々、2作品と共に一旦総括。頼んでもないのに3回も扱われる災難、「神様を待っている」「海の見える街」と同一作者様、これにてしばし手仕舞いです。 2024.04.21 文芸作品現代国内
文芸作品 「わたしを離さないで」カズオ・イシグロ ブッカー賞・ノーベル賞受賞作家の代表作、そして傑作なんでしょう、私も感動しました。しかし非常に複雑。これを大声で素晴らしいと言える人、すごいな純粋に。それほど退屈で、完成度が高く、疑問符が残る作品。ある意味でこのつまらなさは日本の純文学的なことなのかも? 2024.04.13 文芸作品海外作品
文芸作品 「海の見える街」畑野智美 海辺の街にある図書館や児童館で働く4人の男女が囚われた、思春期の苦さや社会人の狭さに、ジブリもカレーパンもナポリタンもウサギもロリータも投げ込んで、不慣れな恋愛小説書いてみました!小説家3年生😊 2024.03.30 文芸作品現代国内
文芸作品 「神さまを待っている」畑野智美 派遣社員から失業保険期間のハローワーク通い、漫画喫茶に寝泊まりして軽度のパパ活を始めて日雇い労働には戻れず、なんとなく面接に行けず、なんとなく働く気になれず、なんとなく死にたくなる…転がりに転がる二十六歳の女性を主人公に、ふんわりと現代的な女性のある1年弱を題材にした作品、そこにしっかり絶望と希望を見ました。 2024.03.24 文芸作品現代国内
文芸作品 「空飛ぶ広報室」有川浩 新垣結衣・綾野剛のドラマ版も非常に魅力的で、原作小説が航空自衛隊やその広報をピックアップしたように、その映像作品化たるドラマ版は更に原作を昇華させており、併せて楽しんで生まれる相乗効果が完全に成功した作品 2024.03.17 文芸作品現代国内