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今日もおひさま

本筋

文芸読書というモラトリアム、あるいは言語全般の価値という空想

労働と資産形成、筆致と創作性について、悩んでいました。働きながらの読書に、ハズレが混じって不安が膨らみ、五月最後の投稿はドーピングを使っても通常土曜からまさかの火曜までずれ込みましたが、四月と五月の振り返りが出来て個人的には最終満足。
現代国内

現代女子の失恋からの立て直し=貯蓄、コツコツ可愛い節約生活『派遣社員あすみの家計簿』青木祐子

人生初書評に引用させて頂いた本作、やっと原作小説読みました。結婚詐欺により口座残高が427円になった主人公が、友人の助言に従い、自炊や節約、日雇いバイトや派遣労働に勤しむ日々。 ガツガツ働く、コツコツ貯める、いつもここから始められる人生の豊かさと個人の力強さの清々しさが私は好きですし、本作には節約生活を彩る可愛らしさがあるのも好み。 楽しく読めます。
文芸

入門にも復習にも優しい上下巻の三国志『諸葛亮』宮城谷昌光

読書ジャンルの偏りは、隔てりなく読んでいるつもりでも自然と生まれていて、個人的には昔から好きだった歴史小説も、社会人が読書を再開させて読書ブログを開設して以降の近年読んだのは本作のみとなっている。いつか諸々が落ち着いたら読みたい気持ちはあっ...
世界文学旅行

言語芸術への敗北と到達『双眼鏡からの眺め』イーディス・パールマン Why Is Binocular Vision Considered a Masterpiece of Modern Short Fiction? Edith Pearlman

本作の翻訳版の初版は二〇一三年五月、私は時期的にその少しあとぐらいまで読書をしていたのかなと思う。当時私が本著を手に取ったのは題名と装丁が素敵だったから程度の選択で、正直に言うとその時の私はこれを読み終えずに図書館に返却した。 本著は三十四...
文芸

未知の楽園と運命のロジック『喜べ、幸いなる魂よ』佐藤亜紀

存外ファムファタールものは戯曲性が高いから、創作ではよく愛されてきた。 運命の女に翻弄される男の物語。まずモチーフとして魅力的なヒロインが生まれる、そんな女に振り回される男の人生はそれだけで波乱に満ちたストーリープロットになる。つまり物凄く...
World Literature

カズオ・イシグロに感じた軽薄さの正体『わたしを離さないで』間違いなく傑作 Ethics of Memory in Literature|Kazuo Ishiguro

ブッカー賞・ノーベル賞受賞作家の代表作、そして傑作なんでしょう、私も感動しました。しかし非常に複雑。これを大声で素晴らしいと言える人、すごいな純粋に。それほど退屈で、完成度が高く、疑問符が残る作品。ある意味でこのつまらなさは日本の純文学的なことなのかも?
World Literature

『クララとお日さま』における寓意の探究:カズオ・イシグロの文学的実力/Exploring the Allegory in Klara and the Sun:Kazuo Ishiguro’s Literary Strength

カズオ・イシグロ