G-40MCWJEVZR おひさまの図書館 - - Page 15
文芸

ドラマが面白い!夢と人生の力強さ『空飛ぶ広報室』有川浩

夢がかなわなくても、なりたい職業に就けなくても、人生は続く。 この強い言葉が希望のように響く印象が、私は同作にはずっとあった。これは決して絶望の言葉ではないはずで、もしもその続く人生が暗く感じられる人にはぜひ読みやすい原作小説からあたってみ...
世界文学旅行

今誰かが確信すればそれは文学『都会と犬ども』マリオ・バルガス=リョサ

ネット上で散見される攻撃的な困ったちゃんから、何も獲得出来なさそうなチー牛こと弱者男性などのバーチャルから、現実的な愛しいあの人まで、全部ひっくるめた全ての男性への憐憫と慈愛の一考が止まらない一冊!
本筋

文芸難民の社会人に告ぐ

当ブログをXのアカウントと連動して一か月足らず、ブログ単独では読んでもらえなかった数々の方に認知読んで頂けたスタート月間となりました。従来から親交があった方々は、資産運用や資産形成の面でおいての興味関心で繋がった方たちであり、文芸読書とは何...
文芸

80歳でなお加速する作家、成長し続ける物語『クロコダイル路地』皆川博子

皆川博子の作品を読んだ後には、濃密で圧倒的な一つの人生や物語の跡だけが残る。 つまらない?とんでもない!
文芸

得て失った中年男性の人生の悲哀『黄金列車』

佐藤亜紀さんは私にとってだいぶ特別な作家さんなので、今回はだいぶ長いです。今月頭に読売文学賞を受賞された最新作「喜べ、幸いなる魂よ」(2022)が先月1/23に文庫化と知り、ポチりました!
文芸

才能で”書けてしまう作家”の短篇集『掌に眠る舞台』小川洋子

小説家の技術を感じさせる作家に佐藤亜紀が浮かぶとすれば、小説家の才能で浮かぶのは著者だ。  小川洋子の魅力はまずモチーフ選びにあるし、豊かなそれを例えば実写化するよりも素敵に仕上がる文章で書きあげる所で、ああ、いい小説家だなあと思う。 どう...
文芸

『丸の内魔法少女ミラクリーナ』村田沙耶香

『コンビニ人間』であれだけの完成度とテーマ性を誇った作者の作品の中でも、ひときわ目を引いた本作を図書館の本棚で見つけた時は嬉しくてすぐに手を取った、そのあとで『コンビニ人間』を先に読んで、なんて素晴らしい作品だろう、と感激した私は次に読むの...