文芸作品 「諸葛亮」宮城谷昌光 歴史小説は個人的にミステリー小説と同様に創作技術の一つであり、物凄くエンターテイメントなと思う。その中でも私は宮城谷正光と司馬遼太郎は好んで読んだ。 歴史的な激動を描くということは、臨場感や血がたぎるさまにどうしてもなりがちだと思うが、宮城... 2024.05.11 文芸作品現代国内
文芸作品 「双眼鏡からの眺め」イーディス・パールマン 本作の翻訳版の初版は二〇一三年五月らしく、私は時期的にその少しあとぐらいまで読書をしていたのかなと思う。当時私が本著を手に取ったのは題名と装丁が素敵だったから程度の選択で、正直に言うとその時の私はこれを読み終えずに図書館に返却した。 本著は... 2024.05.04 文芸作品海外作品
文芸作品 「喜べ、幸いなる魂よ」佐藤亜紀 当ブログでも1.2を争う人気ページの作者様の2冊目。予備知識なくても誰もが楽しめる、従来の著者の作品には絶対言えない感想を読み返していて自分が1番驚きました。重さと暗さの「黄金列車」に対し、軽さと明るさの本作、著者の幅と力強さの豊かさをぜひ味わってもらいたい。 2024.04.27 文芸作品現代国内
文芸作品 現代の小説家の価値 畑野智美「大人になったら、」「若葉荘の暮らし」 35歳のカフェ副店長の日々と、40歳以上の独身女性が暮らすシェアハウスでの日々、2作品と共に一旦総括。頼んでもないのに3回も扱われる災難、「神様を待っている」「海の見える街」と同一作者様、これにてしばし手仕舞いです。 2024.04.21 文芸作品現代国内
文芸作品 「わたしを離さないで」カズオ・イシグロ ブッカー賞・ノーベル賞受賞作家の代表作、そして傑作なんでしょう、私も感動しました。しかし非常に複雑。これを大声で素晴らしいと言える人、すごいな純粋に。それほど退屈で、完成度が高く、疑問符が残る作品。ある意味でこのつまらなさは日本の純文学的なことなのかも? 2024.04.13 文芸作品海外作品
文芸作品 「海の見える街」畑野智美 海辺の街にある図書館や児童館で働く4人の男女が囚われた、思春期の苦さや社会人の狭さに、ジブリもカレーパンもナポリタンもウサギもロリータも投げ込んで、不慣れな恋愛小説書いてみました!小説家3年生😊 2024.03.30 文芸作品現代国内