G-40MCWJEVZR おひさまの図書館 - - Page 4
文芸

『2666』の著者、逝去した旗手『チリ夜想曲』ロベルト・ボラ―ニョ

『双眼鏡からの眺め』と同様に、二十歳前後の私が挫折した小説の一つに『2666』という大長編があり、十年以上前なので内容は全く覚えていないのだが、そもそも読み進めていてもこれはいったい何が書いてあるのかがあまり理解できず、筋も追えないし覚えて...
文芸

『百年の孤独』の後に書かれた『純真なエレンディラと邪悪な祖母の信じがたくも痛ましい物語』G・ガルシア・マルケス

一九八二年のノーベル文学賞がガブリエル・ガルシア=マルケスに決まった時、当時五十四才の現役でしかも世界的人気作家ということが大きな話題となった。一九六〇年代に起きたラテンアメリカ文学の世界的<ブーム>の頂点となったのが、魔術的リアリズムの作...
文芸

『ヒョンナムオッパへ』ってどういうタイトル? 現代韓国に渦巻くフェミニズムと輝かしい商業性

韓国はフェミニズム多いなあ、個人的には主眼でもないしなと感じつつ、『菜食主義者』にも感じた韓国の普遍的な男尊女卑や社会性、映画『カンナさん大成功です』に感じた、整形やルッキズムと恋愛至上主義や商業の突飛な国であることを効果的に使ったフィクシ...
文芸

世界文学旅行

本を開いて旅する世界文学。 本を読む時間がなかなか取れない人の為に「読んだ気になれる書評」。 旅行する自由がなかなか利かない人の為に「読んで旅するブログ」。 そんな本選びや、「小説で世界一周旅行」というのも悦なのではないか、海外小説や世界文...
文芸

童話パッチワークからSFの鮮明さまで『エディ、あるいはアシュリー』キム・ソンジュン

アンソロージー・ダービーと銘打ち、真新しい8名の作家の作品を読めた『覚醒するシスターフッド』の中で1番面白く感じた韓国SF作品の著者を1冊取り寄せてみた。 舞台も散り散りな8編を収録した短篇集。 エディ、あるいはアシュリー/亜紀書房/キム・...
文芸

作家、残雪の独創『黄泥街』『蒼老たる浮雲』

一つ前の韓国の若手SF作家の『わたしたちが光の速さで進めないなら』が、爽やかさと共に軽やかに描かれ、密度を作り出すのは科学的な単語の後ろにある膨大さによる、ある意味で単語に助けられたものだったとするならば、もはや現代的なそれと相対するような...
文芸

これが現代韓国が推す作家の作品?『わたしたちが光の速さで進めないなら』キム・チョヨプ

最近はxでも読書界隈のアカウントも見るようになって、流行り廃りの早さ、一次的にTLに流れる新作などがわかりやすくめについては消えていくのだけど、一時期よく見かけた韓国SF作品『わたしたちが光の速さで進めないなら』を読みました。xなので短文で...