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世界文学旅行

『百年の孤独』の後に書かれた『純真なエレンディラと邪悪な祖母の信じがたくも痛ましい物語』G・ガルシア・マルケス

本作はノーベル文学賞作家ガルシア=マルケスの醍醐味を直接知る一冊というよりは、文学史に燦然と輝く長編『百年の孤独』の作家が発表した複数の短篇集の中から選りすぐった編纂を元に語るその作家性、それを披露する解題と解説の文学研究者の一冊、という感...
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『ヒョンナムオッパへ』ってどういうタイトル? 現代韓国に渦巻くフェミニズムと商業性

韓国はフェミニズムを映す虚構創作が多く目につく、しかも商業的を含め成功が目立つ、これは単純に素晴らしいことだ。 2024年にノーベル文学賞を受賞したハン・ガンの『菜食主義者』にも感じた、韓国の普遍的な男尊女卑や社会性、映画『カンナさん大成功...
まとめ

子供のころに欲しかった地図「世界文学旅行」

世界文学、という言葉はグローバル社会の今、死語かもしれません。テクノロジーが進化する、1年前、3か月前はどんどん昔になっていくこの時代に、10年前の20年前の作品や技術をありがたがるって、すでにおかしな文化と化しているのかもしれません。  文章や物語は国境や文化、時代を超えられないのか?
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童話パッチワークからSFの鮮明さまで『エディ、あるいはアシュリー』キム・ソンジュン

アンソロージー・ダービーと銘打ち、真新しい8名の作家の作品を読めた『覚醒するシスターフッド』の中で1番面白く感じた韓国SF作品の著者を1冊取り寄せてみた。 舞台も散り散りな8編を収録した短篇集。  韓国文芸の入り口は、ノーベル文学賞を受賞し...
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作家、残雪の独創『黄泥街』『蒼老たる浮雲』

一つ前の韓国の若手SF作家の『わたしたちが光の速さで進めないなら』が、爽やかさと共に軽やかに描かれ、密度を作り出すのは科学的な単語の後ろにある膨大さによる、ある意味で単語に助けられたものだったとするならば、もはや現代的なそれと相対するような...
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これが現代韓国が推す作家?『わたしたちが光の速さで進めないなら』キム・チョヨプ

韓国文化の日本輸入隆盛は久しいけれど、韓国文芸はその成功例に加われるのか? 一時期よくsnsで見かけた本作ですが、あらすじや雰囲気は伝わってこず、中身は謎に満ちていましたが、読んで納得。 手に取るきっかけは、ノーベル文学賞受賞のハン・ガンに...
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児童書の女王の産声「ロッタちゃん」『ブリット-マリは ただいま幸せ』アストリッド・リンドグレーン

スウェーデン映画を恐らく初めて観たし、『マネー・ショート』の次に『ロッタちゃん はじめてのおつかい』を扱おうとしていた本ブログや私の幅について可能性を感じざるを得なかった時期はあったものの、パンチが足りないかとレビュー更新はしなかった。本稿...