G-40MCWJEVZR 文芸 - おひさまの図書館 - Page 2

文芸

世界文学旅行

冗長感動小説『わたしを離さないで』を思い出すつまらなさ、植物小説と気候文学で見る『菜食主義者』と『オーバーストーリー』リチャード・パワーズ②

十年ぶりのリチャード・パワーズとして前回『囚人のジレンマ』を読んだが、個人的に趣味ではないポストモダンについて考えたり、パワーズの作家性に不安になったりしながら、今回は二冊目。 私の杞憂をあっさり覆しながら、主題や志向性が文学性にとっていか...
世界文学旅行

私が愛する文学性と構造上のポストモダン『囚人のジレンマ』リチャード・パワーズ

世界文学旅行企画、第二弾はみんな大好きアメリカ!! 本当に好き?現代の中心地なだけで、私はあまり好みではない、でも20歳前後に『エコー・メイカー』を読んで面白かったパワーズは印象的だったので、今回彼の作品の中から『囚人のジレンマ』を読んだら...
文芸

四季を咲かせた音楽家と反戦の天才画家『ピエタ』『暗幕のゲルニカ』芸術家小説に飛び入りした原田マハと大島真寿美② 直木賞はその作家のつまらない作品にあげるものなのか?

「直木賞はその作家のつまらない作品にあげるものなのか」通称直木賞企画第7弾、前回受賞作『渦 妹背山婦女庭訓 魂結び』が浄瑠璃を扱って面白かった大島真寿美の著作列の中でそれ以上を探す今回。 代表作的に有名な『ピエタ』が音楽家小説だったので、芸...
文芸

語りの上手さに劣る浄瑠璃題材の威力『渦 妹背山婦女庭訓 魂結び』大島真澄美①

「直木賞はその作家のつまらない作品に挙げるものなのか?」第6弾は、『ピエタ』によって著者名は何度も目にして知っているけれども、は強みの大島真澄美。2019年、大161回の直木賞を受賞されていますね。今回は受賞作の『渦 妹背山婦女庭訓 魂結び...
まとめ

直木賞企画

直木賞はつまらない作品に受賞させるものなのか?  受賞作以上を著作列から探せ! 2025年現在から2005年東野圭吾まで遡りつつ、気になる作家の受賞作+αを読んで、受賞作とそれ以上を探して読むこの企画。直近の国内中間小説の著者を把握しながら...
文芸

現代作家の生き残り方『雷と走る』『男ともだち』受賞作ストレート勝ち以外の価値を探せ!直木賞企画、千早茜②

受賞作がデビュー作を彷彿とさせながらも完璧に上回ってみせる納得の出来だった千早茜。作風メインはその二作に見える非現実的な虚構性だと思うが、現代性のある作品は書けるのか? 手広く書く中で他路線でさらなる魅力が見つかるのか? 不安と期待を胸に三...
文芸

デビュー作の完全昇華『しろがねの葉』は大勝利受賞作/直木賞はその作家のつまらない作品にあげるものなのか?千早茜①

直木賞はその作家のつまらない作品にあげるものなのか?のテーマ企画に、力強く反撃してくれた2022年の受賞作『しろがねの葉』。処女作からの作品的昇華、作風的な大成功を目の当たりにして成長性に驚いた。作家はこんなにも良くなる!を目の当たりにして...