G-40MCWJEVZR 【映画】初めてのニューヨーク「ホームアローン2」80点 あらすじ・ホテルマン・若かりしトランプ- おひさまの図書館
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【映画】初めてのニューヨーク「ホームアローン2」80点

【映画倉庫】

(1992)
 「ターミナル」でトム・ハンクスがやっとニューヨークの空気を吸えた時に思い出したのは、私が初めてニューヨークの空気を吸った本作だった。
 公開当初私は2歳なので映画館で観たはずはないのだが、何歳の時が初めてなのかも思い出せないくらい幼い頃から何度も観た。両作はニューヨークを味わった後、どちらも家族に会いたくなる、家に帰りたくなる、という意味ではどちらも極めてアットホームなファミリー・ムービーだ。
 こういう作品を作るの、アメリカはほんとに上手いから、家や家族が好きなんだなと思わされる。

 去年のクリスマスはひどかった、シカゴ在住のマカリスター家は、クリスマス休暇を利用してフランス旅行を企画していたが、当日の朝に寝過ごして急いで支度をする過程で末っ子のケビン(マコーレーカルキン)を屋根裏部屋に寝かせたまま置いてきてしまい、大騒ぎ。前日に母親と喧嘩をしたケビンは「ママなんていなくなれ、みんないなくなれ」との願いをサンタさんが叶えてくれたと喜び、一人で自由気ままに休暇を満喫する。しかし近所で二人組の泥棒が家宅侵入を計画しており、ケビンの住む家にも侵入する算段でいたが、それを知ったケビンは自宅を守るためにあらゆる仕組みを施して泥棒を痛めつけて、逮捕までこぎつけることに成功。
 そして今年のクリスマスも、マカリスター一家は親戚一同でフロリダ・マイアミ旅行に行くことになっていたが、兄弟と喧嘩したケビンはまた再び屋根裏部屋で寝ることになる。今回も寝坊した一家は急いで空港の中を駆け抜けてフロリダ行きの飛行機になるのだが、父親の後姿を目印について行ったケビンは、途中で似たコートを着た男性を追ったことで一人だけニューヨーク便に搭乗してしまう。そして一年前、ケビンに退治されたことで逮捕されていた泥棒のハリーとマーヴは脱走し、コンテナに紛れてニューヨークに来ており、クリスマスに一番金が盗める場所はどこか、と作戦会議。

 有名な作品なのでご存知の方も多いでしょう、子供から楽しめる分かりやすいコメディ映画。
 Xでポストしたときも反応多かったと記憶しています。
 二人組の強盗を8歳の男の子がいかに撃退するのか、その張り巡らした罠での少々強めなアクションシーンが主体になる。はるか上空からレンガを落として泥棒の額に命中させたり、電力を流したり、大人になってから観るとその懲らしめ方は痛そうで同情するのだが、子供の時は泥棒=悪役で怖い相手で敵なので、問題なく笑えます。子供ならではの懲悪改善のわかり易さの世界。
 序盤、初めてのニューヨーク、豪華なホテル、世界一のおもちゃ屋、リムジンの中でピザ、ホテルの冷蔵庫の中のクッキー等のモチーフで子供の目と胸を楽しませる仕掛けを次々配置し、終盤の創作的に効果的な畳みかけにより、中盤の笑いやアクションはあくまで仕掛けに過ぎず、明確な魅力が他に十二分にある安定感が、子供向け映画だからこそ素晴らしい。

 そのくせニューヨークのもう片側面としての路上生活者やそこに落ちる人生も描くし、子供ならではの素直な助け合いと近所でも訳ありな大人との友情もシリーズ毎回交わすことが出来て、さらっと描く所の創作の幅と気配りの利き方が良いし、これが1992年の作品。
 子供のお留守番、兄弟との不仲や末っ子の不遇、ママとのケンカ、敵の撃退や大冒険、自分1人の自由の漫喫と自立、しかしやっぱり不安や寂しさ、ママの愛しさ。普遍的な要素を散りばめ、効果的に作り上げた作品性に死角はありません。2024年の今観ても、キッズ映画としてもクリスマス映画としてもどんな見方をしても、高い完成度と満足度を誇るのだからすごい、不朽の名作でしょう。

「一人になると、どんなに楽しいかと思った。でもそうなると、ちっとも楽しくない。」
「悪いことをしても良いことをしたら消すことができる。
 今日はクリスマスイブ、イブには特別に点数を稼げる」
「ごめんなさい、ママに会わせて」
 クリスマスだけの奇跡は当日限り、約束なしでも落ち合える場所。沢山のプレゼント。友情、一生の思い出、キジバト。請求書、ルームサービスに1000ドル…。
 クリスマスに強盗と決闘する羽目になった少年を2年連続で主題にしているだけあって、本作の製作チームはクリスマスのモチーフの使い方に慣れており、最後畳みかけるように効果的に使ってくる。

 シリーズ一作目は自宅周辺、2作目である本作はニューヨーク。スケールをアップさせ、更に面白くして軽々前作を超えているのも制作チームの力を感じますよね。素晴らしいプロの仕事だなと思います。
 多種多様なサイクルの早い現代で、子どもの心にずっと残る映画、は果たして今後何作存在し得るのか。どれだけの作品が複数回鑑賞され、それでも記憶に残り続けるものがあるかどうかも定かではないけれど、子供の頃の幸福な記憶と同様に、楽しく観た長編映画の記憶がふと大人になって蘇る時、自分は良い子供時代を過ごしたのだな、あんな大冒険をしたし魅力的な世界を見たし、ほら今も母親に会いたい、と思える作品があることは、それ自体がもう幸せだと思う。

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